中国で生まれた「武術・ウーシュウ」日本では「武術太極拳」と呼ばれています。 その中で「長拳」「南拳」「太極拳」の三つがもっともポピュラーな武術とされ、中国、そして日本の全国大会などで中心の競技になっています。今回はその中でも「太極拳」をご紹介したいと思います。
   
旋風脚接劈叉
(中国・王暁娜)
 
南拳 猛虎出洞
(中国・胡立峰)
 
太極拳 左_脚分掌
(中国・易鵬)
 
太極拳とは、本来は、「柔よくし剛を制し」、「小さな力で大きな力に克つ」ために相手の力の大きさと方向を察知し、柔軟な動きで相手の力を外し、自分の力を最も合理的に使う高度な技法です。
 中国の朝の風景で有名な太極拳はマイペースで安全に無理なく行える全身運動、有酸素運動で、体内代謝や心肺機能、筋肉骨格を向上させてバランス感覚も養います。深くゆっくりとした呼吸は、腹腔内の血液循環を活発にして胃腸のぜん動を促し、消化機能を良くするとともに、いつの間にか心が落ち着いて穏やかな気分になり、頭がスッキリとしてストレスもどこかに消えてしまいます。太極拳は生涯スポーツとして老若男女の幅広い年齢層が参加できる健康体操のイメージが強いのですが、誰でも始めやすい反面、24式、総合、伝統太極拳、太極剣、集団演武などがあり、究めるには難しく奥深い武術ともいえます。
競技スポーツとしても、毎年秋に開催される「ねんりんピック」では、正式実施種目として、また、全国スポーツレクリエーション祭ではフリー参加種目としても行われています。
 
 従来、演武競技は選手が各種目の武術の特徴を備えた足技・打法・跳躍技などを自分で組み合わせて演武する自由演技で競われてきました。しかし、武術の国際化の中で、各国の選手の技術の向上を促進し、また審判をより合理的に行うために、武術競技用統一規定演武型(規定套路)が定められ、北京アジア競技大会(1990年)から採用されています。選手は規定時間(5分以上6分以内)に、各種目で定められた型で、技と表現力の優劣を競います。規定演武型を採用したことにより、観客も各選手の技術特徴(力・スピード・体のコントロール能力等)や個性を見分けることができるようになりました。
 
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