近年、子どもの体力低下が大きな問題として取り上げられる一方、スポーツクラブに所属してスポーツ活動を積極的に行う子どもも増加傾向にあります。つまり、体力の二極化現象が起こっているのです。このような状況の中で、もう一度運動・スポーツの必要性について考えてみよう。 そこで、今回は文部科学省「平成15年度体力・運動能力調査報告書」を基に運動・スポーツと体力の関連性を見てみましょう。  新体力テストの結果から、点数化された合計点をスポーツ実施頻度別に見ると、どの年代においてもスポーツ実施頻度が多いほど合計点が高く、運動を継続して実施することが体力の維持向上に大きく影響していると言えます。さらに、スポーツ実施頻度を週1日以上および週1日未満で比較したレーダーグラフから見ると、11歳の男女とも週1日以上の者が新体力テストの全ての種目で高い得点を示しました。 つまり、特定の体力が向上するのではなく、全体的にバランスの取れた体力の向上が見られることから、子どもの頃からの運動を習慣づけることが重要であると考えられます。  また、学生時代に運動部(クラブ)活動を経験した者と経験していない者との合計点を比較して見ると、20歳から29歳までは経験者の得点が大きく上回っていました。その後は、加齢とともに得点差は縮まるものの、依然として経験者の合計点の方が高いことが示されました。すなわち、子どもの頃の運動経験は、体力を維持するために大変重要であると言えます。  以上のように、子どもの頃からの継続的な運動・スポーツ活動は体力の維持向上のために大変重要であると考えられます。しかし、やり方を間違うと燃え尽き症候群、スポーツ傷害、勝利至上主義などを生み出しかねないため、適正な運動・スポーツ活動を実施することで、健康な体を作ってください。
 
 
 
 
   
 
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