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今年のウインブルドンの一般大会を振り返ってみると、男子では、台北の2名・韓国・タイの選手達の、女子では日本がリードし、中国・台北の選手達のアジア勢が活躍した。アジアのジュニアの中で、強国とされるのもこれらの国々の選手達である。先輩達の活躍が着実に彼等に追いつき追い越そうとするジュニアテニスの向上に貢献していることが分かる。本大会の選手リストのトップをご覧になれば一目瞭然だ。男女とも例年にない、アジア選手のみが国際ジュニアランキングで一ケタ台である。だから、しばらくは、アジアの選手達が国際テニス界で強固な一角をしめるのは間違いないと思われる。
さらに、今年度から国際ジュニアランキングの方法が根本的に変えられた。それは、シングルスとダブルスの両戦績ポイントを合計して並べられるものになったことである。体格に劣ると言われたアジア、テニス技術にも劣ると言われ続けたアジア。シングルスとダブルスの二つを戦う身体能力と、技術を要するダブルスで上位に上りあがる力が発揮されなくてはトップに位置できないのに。アジアのマイナーなイメージは私達のテニスだけでなく、今年のアテネオリンピックでのアジアの活躍を見ても、欧米の優越性を打破するものであった。
アジアは、長い間、経済力を身につけ、諸外国への留学により教育・教養を身につける努力をし続けてきた。それらを開花させて咲き誇るのが2008北京オリンピックだと思う。まさに、今回出場している選手のほとんどが北京で戦うことになると思う。観客の皆さんには選手の一人ひとりの容貌やプレースタイルをしっかりと記憶にとどめていただきたいものである。4年後のマスメディアにきっと現れてくるに違いないから。
さて、今年の出場選手リストを総覧してみよう。男女とも上位にアジア勢がいる。男子で見ると、ウクライナのブブカ選手。彼の父親はかつて棒高跳びのゴールドメダリストだった。確か今年で4回目の参加だ。実に精悍になった。ニュージーランドのワードは素晴らしいテクニックを展開するだろう。アメリカのジョンソン、フューゲート、クレイトンはビッグサーブでやって来る。英国のブレイクも美しいフォームで的確に攻めてくる。ヘンマンとは違うが。彼らにオーストラリアがどのように戦うかだろう。我国では海外を転戦している我国のホープである藤井、竹内をはじめとする選手の活躍を期待したい。女子はどうだろうか。激戦だ。ロシア、アメリカ、ニュージーランド、ルーマニア、スロバキア、ドイツ、デンマークとどれもがランキングを競っている。男子よりも厳しいリストがアップされた。我国では海外のITF/WTAの一般大会に転戦する森田選手が筆頭だ。我国の高校生に対する海外遠征が制限されていることを考慮すると、森田、瀬間選手をはじめ男女とも国際ランクをもっと上位に位置できるのだが、本大会でビッグポイントを獲得してもらいたい。ご承知の通り、本大会はITF
GRADE A大会であり、グランドスラムと言われる全英・全米・全豪・全仏ジュニアと同格の9大会のうちの一つであることを、最大の努力を払って活用してもらいたい。
このように総覧すると、ジュニアも一般プロのテニスにとって、かつてのテニス王国という言葉は存在しなくなった。世界の小さいと言われる国からも素晴らしい選手がたくさん誕生しているのだ。
誰であっても、身体・技術・メンタルと言う三つの能力要素が総合力となって戦える選手に栄冠が輝くことは間違いない。
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