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| 大阪陸上競技協会・(財)大阪市体育協会 会長 木南道孝 大正9年大阪府生まれ、2000年に80歳・傘寿を迎えられ、またスポーツ界からは13年ぶり、個人としては4人目の大阪文化賞(平成12年度)を受賞され、喜び二重の大阪陸上競技協会の木南道孝会長にお話を伺いました。 テーマは、大阪陸上競技協会をはじめ地域のスポーツ振興に貢献されてきた経験から、これからのスポーツ振興についてアドバイスをいただくということを中心に、大阪国際女子マラソンのことや、大阪陸上競技協会などの組織を引っ張ってこられたリーダーシップについて、そしてご自身の選手時代のエピソードをまじえたお話となりました。 |
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大阪のスポーツ振興に多大な貢献をされたことが文化として認めらたことで大阪文化賞受賞となったわけですが、最も大きな功績の一つに上げられているのが「大阪国際女子マラソン」です。 しかし記念すべき第1回が開催された1982年当時の日本ではあまりにも女子ランナーの実績も人気もない時代でした。世界的にもオリンピック正式種目になったのはロスアンゼルス五輪からでした。あのロスの悲劇「アンデルセン選手のゴールシーン」は大阪開催の2年後の出来事です。そんな時代でした。 |
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| ●今では誰もが知っている「大阪の冬の風物詩・大阪国際女子マラソン」。1回大会当時を振り返られると多くのご苦労を思い出されると思いますが、その開催秘話をお聞かせ願えますか?
「私も最初は女性のマラソン大会に対して不安を持っていた一人ですよ。今ではオリンピックで高橋さんが金メダルを取ってね、日本のレベルは高いですが、その当時はまだまだ―――。」 「実は大阪でやる前にね、東京が先にやったんです。東京女子マラソンをね。日本陸連元会長の河野謙三さんが一度女子もマラソンをやってみようじゃないか。と言うことではじまったんですが、それを見ていて東京でできるのなら大阪でもできるのではないか。と思ったんです。」 |
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| ○そして大阪での女子マラソンを提案されたときの周りの反応はどうでしたか? 「当然、最初はみんな消極的でしたよ。時期尚早だ!とかね。東京でも大変苦労しているのに、大阪でなんてとてもじゃない。でも最後は私の熱意にみんな押されたようで――。」 と、笑って振り返っておられました。 |
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| ○その大阪人魂ともいえる熱意があって、東京に遅れることたった1年で開催にこぎつけることができたわけですが、しかしロード大会にこだわった理由はなんでしょうか?
「大阪ではね。毎日マラソンと言う大会があったのだけど、いろんな事情で琵琶湖でやることになったり、全国高校駅伝も京都に移っていったんですよ。そうすると大阪はロード大会不毛の地になって行ったんです。大阪ではロードはできないと、そう思われるのが寂しかったんですね。」 |
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![]() 82大阪国際女子マラソン |
○さて、開催の準備が進む中で苦労されたことは、・・・
「出場選手を集めることが大変だった」と。第1回大会の表彰式を振り返ってお話されたのは、「表彰式で1位から10位までならぶと全員外国招待選手なんですよ。11位に佐々木七恵さんが入ってやっと日本人の1位です。だから別立てで日本人1位から10位と言う二つの表彰式を第5回大会くらいまでやっていたと思いますよ。最近は逆にほとんど日本人選手が表彰に並ぶようになってきましたが。」 ○最初は招聘決定権を持つ日本陸連がなかなか、良い返事をしてくれなかったとうかがいましたが。 「わざわざ外国の選手にお金をかけて呼んできて強化してやる必要はない。と言われたこともありました」。 ○その時の外国招待選手招聘に関わるエピソードを教えてください。 「例えばね。ジョージ・スミスと言う素晴らしい女性ランナーがいたのですが、彼女が自ら大阪のマラソンに参加したい。自費でも参加したい。と言ってきているのにこれを断る理由はないでしょう。と言うことでね。最後は陸連も私の熱意に押されるような形でしたね。」 |
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| ○日本人選手への参加を呼びかけるためには、どうされましたか? 「私はね、全国行脚をしましたよ。少ない経験者を訪ねて参加をお願いにね。まだ当時は女性ランナーが少なくて走れる能力を持った選手はトラック競技をやっている若い選手層と、ジョギングをしている中年層でした。そしてね、マラソンに出場させるために20kmや30kmのタイムトライアル大会を開催して走る機会をつくったんですね。本当に手探りでしたね。」 ○大阪陸上競技協会をはじめ、大会運営の組織をまとめるために会長直々にリーダーシップを発揮されてこられたわけですね。 また女子マラソンだけでなく、他にも多くの大阪のスポーツ振興に対しても様々なリーダーシップを発揮されていますが、会長の考えるリーダーシップ・組織をまとめる秘訣を教えてください。 「私は自分にリーダーシップがあると思ったことはないです。ただ自分が正しいと思ったことは積極的に進めていく性格ですね。そして人様のやることも認めることも大切です。そう言うところが長所でもあり短所でもあると思っています。リーダーシップというものだけでなくフォローシップというものも大切です。そうしてよく考えてみて私の方が正しい・良いと思えば信念をもって貫き通す。そう言うことですかね。」 |
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○今年で20回目を迎える大阪女子マラソンは、冬の風物詩として定着し大阪の誇りと言えるますね。 「おかげさまで大阪を走った選手から世界陸上選手権の優勝者が2人とシドニー五輪で金メダリストが生まれました。そのことはとても嬉しいですね。でも私が作った大会とは思ったことはないです。皆様の協力でやってきたのですから。私にとってもこの大会は誇りに思っています。」 |
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